死なずに生き延びる (3/3)

くよくよ悩んでしまったり、生きるのがつらいと思ってしまうあなたへ

こんにちわ、18:00になりました。喜屋カンナです。「死なずに生き延びる」の最後の話です。

◆はじめは、何となくうまくいっているんだけど、最近、あの人も何だか面倒になってきたなんてことありませんか?

◆友達がほしいと思って、積極的に関係をもとうと思っていたのに本人がこれだと、友達ができません。

◆ああ、やっぱり、ダメだ。人間関係って面倒くさい。
そんなふうに感じたことありませんか?
◆でも、それは、あなたのせいじゃありません。

★episode 3 友達は「つかず離れず」でついあいたい

日本人はとくに他人とのつきあい方がベタッとしがちです。ちょっと仲良くなるとお互いを縛りあう傾向があります。

たまたま集まりに行かないと「なぜ来なかったの?」「私のこと嫌いになったの?」という具合に縛りあげられ、ひさしぶりに行くと無視される・・・そんな経験、ありませんか?

思春期の、精神的に不安定な中学・高校生ならそれもしかたがないでしょう。けれど30、40代の友人同士が縛りあうのは人間として未熟すぎます。

縛られるのは、会社と家庭で十分です。「つかす離れず」でいることが、コツです。


Kさんが言うには、

「ある日、テレビの衛星放送で、たまたまツールド・フランスの中継を見たんです。おお、自転車ならこぐだけだから、お金もさほどかからないだろうし、すぐに始められる。

いい。そう、思ったんです。ただ、ママチャリではしょうがないから、ツール・ド・フランスの選手のような自転車がいる。

さて、どこでどんな自転車を買えばいいのかと、インターネットで検索をしたんですね。

すると、自転車に乗っている人は想像以上にたくさんいて、それぞれブログを持っていました。

いくつか見た中で、楽しそうだと感じたブログに書き込みをして、自転車についてアドバイスをお願いして、それがきっかけで交流が始まったんです」

じきに、ブログ仲間の「オフ会」と称するツーリングに参加することに。

行ってみると、そこは高校生から50代まで、男女会わせて20人が集まっていました。

「オフ会は毎回、お昼に○○名物のマグロ丼を食べに行こう」なんていう、ゆるーいもので、ツール・ド・フランスにはほど遠い(笑)。

集合は早朝ですが、走って、昼ご飯を食べたらさっさと帰っていきます。なかには各地で聞かれる大会にでたり、外国のレースに参加する人もいますが、基本的には食べ歩きならぬ、食べ走りです。

お腹がいっぱいになると、自転車を畳んで電車で帰る人もいますから(笑)。

ただ、どうやったら速く、疲れずに走れるか、情報交換したり、アドバイスしあったりはします。

そういうことを年代を越えてできるのが、楽しいいんですよ。

お互いに、ハンドルネームで呼びあっているので本名を知らない人もいるし、誰がどんな仕事をしているのかもよくわからないんですが、

自転車に乗るのに肩書きは必要ないですからね。」

どこの誰ともわからない人と一緒に過ごすのは危険ではないかと思いきや、ブログ上でやりとりしていると、案外、その人の人となりがわかるから大丈夫なんだとか。

「そのうち、プライベートな話もでてくるのですが、しょせん昼飯を食べながらなので、話が重くならないんです。

お互いにざっくばらんに話しているうち、本人の気持ちも軽くなって、帰るころにはけろっとしている。

年代もバックグラウンドもバラバラで、いろんな考えが飛び交うのもいいんでしょうね。

僕なんかも、何かでつい愚痴をこぼしたことがあるんですが、みんなで話をしているうちに、

なんだ、俺はこんなちっぽけなことでクヨクヨしていたのかってバカバカしくなって、家に帰るころには気が晴れていました」

Kさんにしても、オフ会には毎回参加できるわけではありません。けれども、そこはお互いに、なぜ参加できないのかも聞かず、

「残念、じゃ、また次に」となるそうです。

これが大人の付き合いですね。

「どんな話になっても相手を批判しない」というのも大切なポイントです。

とくに大人になると、誰かの愚痴や悩みに対して「それは違う」「俺ならこうする」と言ってしまいがちです。

その相手のことを思ってのことかもしれませんが、人間、30年、40年と生きてくれば、問題が起きたときに何をすれいいか、だいたいわかっている。

わかっちゃいるけど、どうにもならない、どうもできないから悩むわけです。

そこを厳しく突かれたら、たまったもんじゃありません。

生き延びるために必要なのは、お互い肩の荷を下ろしてちょっと休めるような場。

友達の愚痴は、必ずしも賛同できなくても「そうだな、つらいよな」と受け止めてるだけの包容力を持つことが大事なのです。

◆ゆるーいつきあいを始めましょう。

おしまい

参考文献:諸富祥彦「死ななくてすむ人間関係の作り方」

喜屋カンナのwebsite→
http://yorokobuya.com/

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