死にゆく過程の5段階

こんにちわ、喜屋カンナです。
「死ぬ瞬間」の著者、エリザベス・キューブラ・ロス博士の「死にゆく過程の5段階」という考察があります。心理学を勉強されている方は、よくご存知だと思います。

ロスは、死に行く患者197人に寄り添い、その人たちの心理分析した結果、194人もの人が、いずれも体験した5段階の過程があることがわかりました。それにしても197人もの人に寄り添ったというのは、驚きです。

第一段階 否認と孤立
自分の末期ガンを写したレントゲン写真をみても、これは私のものではないと否認します。いきなり余命数ヵ月って言われても信じられません。
第二段階 怒り
医者が、にこりともしなければ、医学的に間違いはないのでしょう。でも、なぜ死ななければならないのか、なぜ私なのか、という気持ちが怒りとなって爆発するのは当たり前です。
第三段階 取引
**はもういらないから、せめて孫の顔を見るまでは生きていたい、せめてこの本を書き終えるまでは生きていたい、それが可能になるなら、++はいらない。といったぐあいに神と取引しようとします。それは、奇跡を信じているからです。
第四段階 抑うつ
自分の死を認めたくない、なんとか先延ばしにしたい、といった悪あがきを散々やったあげく、疲れはてて、絶望的になります。身体の痛み・苦痛・副作用・体力の衰え・・・・これらの感情に打ちのめされてしまいます。底の底に落ち込んだという絶望感です。
第五段階 受容
絶望感のあとに放心状態が続き、自分が死ぬということを受け入れた心理状態になります。もう自分が死ぬという運命と闘おうとはしません。恐怖も絶望といった感情もありません。長い旅路の最後の休息といった、静かで安らかな気持ちになります。

これが、死にゆく過程の5段階です。

ロスは、死は決して終わりではなく、サナギが蝶になるようなものだといいます。サナギが身体で、蝶が魂です。

そして、自分に与えられたほんとうの人生を生きたという思いのある人にとって、死とはそれほど怖いものではないそうです。

10年先、5年先ではなく、今日を大切に生きたいものです。本当にやりたいことは、後回しにせず、すぐにはじめた方がいいですね。

さて、天下を取った秀吉は、富と権力を欲しいままにして贅沢三昧の生活を送りましたが、最後は、死にたくないの一点張りで、周囲があきれるほどの醜態をさらけだしたそうです。人生を生ききっていなかったのですね。

秀吉と対照的な信長は、死ぬ直前に、「尾張のうつけと呼ばれたワシだが、よくここまでやれたものだ。この後のこと(天下統一という事業)は、このワシでなくともやれる。もう、人生に悔いはない。ワシは自分という人間を存分に生きた・・・」と語り、その数時間後に、光秀の謀反に遭います。

あなたは、秀吉と信長、どちらの死に様を選びますか?

参考文献:諸冨祥彦著「運命の道は見つけられる」、株式会社サンマーク出版

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