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魔法の薬 2014/10/05

記憶力を良くする薬が販売されたらどうしますか?
購入して、ためしたいですよね。
ところが、すでにそのような魔法の薬が開発されています。

記憶を思い通りできるとなると、これは大きなビジネスですし、そんなことしてもいいのかと倫理的に反対する人もでてくるでしょう。

記憶力を増強する薬は、ドーピング剤やビタミン剤と同じでしょうか。
スポーツ界で問題になったドーピング剤は、筋力を増強するだけでなく、猛烈な毒性をもっています。それ自体健康に良くないわけです。
記憶力を増強する薬は、それ自体健康に悪いわけではないので、ドーピング剤とはすこし質が違いそうです。
では、ビタミン剤と同じ仲間と考えてもよいのでしょうか。

頭が良くなる薬となると、生まれた時から競争させられている人間は、だれもが欲しいはずです。
その効果が示されれば、取り合いとなるでしょう。人間の欲がおおきく関係している分、ビタミン剤とは、すこし意味合いが異なります。

視点を変えると、人間を改造することになるかもしれません。

医学界では、治療という目的があれば、薬は開発できるのかもしれませんが、健康な人が魔法の薬を飲むわけですから、脳を改造することになって、神の域に踏み込むことにならないでしょうか。

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別世界

魔法の薬ビタミン剤のように販売されると、世界が大きく変わります。
魔法の薬記憶力がよくなれば、学習の時間が短縮され、自分の趣味に費やす時間が多くなります。東大の入試問題も、記憶力を競う試験ではなく、応用力、思考力が試される試験になるかもしれません。

つまり、記憶力が良いだけでは、ダメという世界です。

インターネットが発達して、検索すればすぐに情報が得られる時代となったため、現代は、その情報をどのように構築するか、またはどのように判断するかが重要視されてきていますが、その傾向が加速されるかもしれません。

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痴呆の治療

そもそも魔法の薬は、痴呆の人にとって有効な薬ですが、問題点があります。それは、薬の効果を持続させるには、薬を毎日服用しなければなりません。

また、魔法の薬は、記憶力を改善することはできますが、あくまで生き残っている脳細胞を増強しているので、死んでしまった脳細胞を生き返らせているわけではありません。
つまり、改善はしているが治療しているわけではないのです。

痴呆を根本的に治療するには、脳移植という方法があります。
驚いたことに、脳移植の技術は、ほぼ確立されているとのことです。

それは、海馬の歯状回にある顆粒(かりゅう)細胞を使用します。
顆粒細胞は増殖する細胞なのです。

脳神経細胞で欠損が起きている部分に、顆粒細胞を試験管で培養して、移植するのです。
移植された顆粒細胞が痴呆症の脳で増殖すれば、治療の効果があらわれるのです。

今後の脳神経細胞の移植治療に注目しましょう。

参考文献:池谷雄二 記憶力を強くする

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