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仕事に没頭しているときに限って、どうでもいいことで邪魔されます。
タイミングが悪いことが多いのはなぜでしょうか?
没頭しているから邪魔と感じるのかもしれません。
それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!
日曜日のうんちく
邪魔の効用
計画がしょっちゅう邪魔されると、心中ひそかにどうにでもなれと思うこともあります。
でも、よくよく考えるとこれらすべての邪魔は、ありがたいことなのです。
では、どうしてでしょうか。
その1、仕事を中断されると仕事の質が高まる。
仕事を中断されることによって仕事の質がたかまることがあります。
ちょっと思い出してみてください。
たとえば、途中まで立ち上げた企画で、すでに世の中に似たようなものがあったとします。
さんざん考え抜いた後でそれが発覚すると、今までの労力や時間がすべて無駄だったのかとさすがに落ち込みます。
ビジネスマンではあれば、このようなトラブルはつきものでしょうが、
へこんでしまいます。
しかし、そこで企画を投げてしまうと本当に無駄になってしまいます。
ここで大切なのは、絶対に投げないことです。
ライバルや競争相手との差別化できるポイントは何だろうかと再び真剣に考えるのです。
そうして徹底的に考え抜くと、不思議に新しい道が見えてくることが往々にしてあります。
それはなぜか?
考える時間が増えることで理解が深まり、焦点を当ててより論理的に分析するからです。
大抵何かトラブルに見舞われた時に新しいアイデアが出てくるのは、
現実の障害が刺激になって脳がフル回転するからです。
つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だといえます。
仕事には邪魔が入るもの、トラブルは起きるもの!
でも、投げないで考え抜くと、最終的には劇的な変化につながるのです。
邪魔が入ったら、一回寝かせる。
邪魔が入って回り道をするのは、螺旋階段を上がっていくようなものです。
アイデアが層となって、積み重なっていく。この螺旋階段を別の言葉でいえば、
アイデアの寝かせるということになります。
考え詰めて行き詰まった時には、一回寝かせてから再度取り組むようにするのが得策です。
それは、寝かせている間に、あれこれといろいろなページをめくってくるがごとく、
頭は他のことに使われ、戻ってくると、初めて見えるものがあるからです。
ノーベル文学賞を受賞したバートランド・ラッセルも、「考え詰めたら一回地下へ行け」
という意味の言葉を残しています。
地下に行けというのは、アイデアを寝かせろということです。
もし、仕事がスムーズに進んでいくようであれば、普通はすでに先の予測がついているものなので、当初予定していたものができるにすぎません。
しかし、もしそこに障害が降りかかってくると、まったく別のものに仕上がってしまうこともあり得るわけです。
邪魔は、新たなアイデアを生み出すのです。
邪魔の感じ方
女性と男性では、邪魔の感じ方が大きく違うようです。
たとえば、女性は、仕事の最中に話かけられても、片手間で会話ができるし、
おしゃべりをしている時に、話がポンポン飛んでも平気な人が多いようです。
それに比べて、男は、AがB、さらにBがCというふうに論理がいちいち帰着していかないと頭が混乱してしまいます。
それは男の不自由さでもあるが、数学者に男が多いのは、そのせいだと言われています。
しかし、岡潔(1901年(明治34年)4月19日 - 1978年(昭和53年)3月1日)のような、
日本を代表する天才的な数学者は、文学を始めいろいろなことが頭のなかで渦巻き、
アイデアの源として活用していたようです。
邪魔に対抗する。
邪魔というリスクに対抗する方法は、自分の仕事に期限を設けることです。
しかも前倒しの期限を設けます。
特に、意識の集中を妨げる邪魔が入らないように、期限を前倒しに詰めておくことは非常に有効です。
長引けば、長引くほど、邪魔のはいる確率は高まる上、仕事を後回しにしてよくできたという話は聞いたことがありません。
ある企画を中途半端に残したまま新しいものを初めてしまうと、その仕事をやり終わった時には、前の企画に対しての興味を完全に失ってしまうのが普通です。
つまり、やろうと思ったときに素早く終わらせてしまうのがベストなのです。
引用文献:座右のゲーテ 斎藤孝
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よろこぶや