過ちは面前、善は陰
エコ:
貝原益軒(かいばらえきけん)は、
江戸時代初期から中期に活躍しした福岡藩士で儒学者でもあります。
その貝原益軒が記した養生訓には、人生の楽しみ方が書かれています。
①(道)を行い(善)を楽しむ
②病なく快く楽しむ
③長寿を楽しむ
益軒はこの(三楽)をいかなる金銀財宝の富や名誉の貴さよりも優れたものとしています。
フー:
なるほど、いいことをいっとるわい。
同感、同感。
エコ:
ところで、友人はおだてることは簡単ですが、忠告をすることはむずかいいといわれます。
友人であれば、改善すべきところは注意したいものですが、
注意、忠告は、自分を非難されていると受け取られます。
脳は、相手から非難されると、自分を守ろうとする作用が働きます。
年を重ねるとその作用が強くなるのでしょうか?、
なかなか他人の言うことは聞き入れにくくなるものです。
フー:
そのとおりだ。特に
聞く耳をもたなくなった人には忠告しない方がいい。
無理に言えば「逆恨み」されるだけだ。
地位があがり、権力を持ち、財力がある人は特に要注意だ。
エコ:
貝原益軒は次のように言っています。
「朋友の間、悪しきこと、過ちあらば、面前で言うべし。
陰でそしるべからず。うしろめたく聞こゆ。ただしその善は陰でほむべし。」
忠告は面前、善は陰で
間違えないように!
よろこぶや