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難しいことを、分かりやすく説明されると
すごい説明だと思うことってありませんか?
今週のテーマは、読み解く、語り解く、ことです。
それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!
日曜日のうんちく
読み解く、語り解く、
池上彰の学べるニュースをご存じだろうか?
2010年から2011年年末にかけてテレビ朝日系列で、毎週水曜日20:00~放映されたバラエティ番組である。
日々起こるニュースを分かりやすく、説明してくれて、結構お気に入りの番組であった。
最近は、政治ネタの特集で、安部ノミクスとは何かを分かりやすく説き明かしてくれていた。
安部ノミクスを、模型を使って語り解くあたりは、本当にあっぱれであった。
さて
何だかわからない、何だろうと思っているときには、たいてい他人に説明できないものである。
他人に説明できるようになって初めてその内容を理解しているなんて言われるが、まさにその通り。
てな訳で
自分が理解することを目的に、読み解くこと、語り解くことを楽しく自分なりにやることにしている。
なにも、難しく考えることははく、自分が納得できるまで、考えて、それを自分なりに表現するだけである。
表現するからには、中学生にも分かるようにこころがけている。
が、
これって、やってみると結構難しくて楽しい。
居酒屋では、自分で偉そうに世の中を語っている酔っ払い者もいるが、世の中を勝手に読み解いて、酔った勢いで語っているのである。
偏屈物で頑固者の酔っ払いの話が結構面白いのは、自分流に読み解いているからだと思っている。
その冴えたるものが、マンガである。
歴史もののマンガなどは、歴史を読み解いて、マンガで語っているもんだから、歴史の教科書を見るのが嫌いな中学生でも、理解できてしまう。
これってすごいことじゃありませんか!
難しくて難解なことがあったら、自分で読み解いて、他人に語って、偏屈者になろうではないか。
ただし、自慢話は嫌われることをお忘れなく。
前田の物理について
三津田富左子(著)「50歳からの満足生活」から抜粋して紹介
弟は物理学教育に長年たずさわっている。
弟が書いた「前田の物理」という物理の参考書は大学受験生に知られているが、それがそのまま本のタイトルになっている。
上下巻に分かれており、合わせて千ページ以上もある分厚い本だ。
昭和49年に初版が出版されて以来のロングセラー、何千円とする本なのに、三十年売れ続け、もう数十万部出ているというから大したものである。
それだけ力のある本なのだろう。
弟は言う。
「物理っていうのは、数式だけで理解させようとするからわかりにくい。なんのためにその物理の現象を扱うのか、という「景色」が見えないと理解しづらいんだよね。
ぼくは、物理のそれぞれの現象について、実際に目で見たようなイメージをつかませようとするわけ。
だいたい物理の先生は、これまで通りの、決まりきった視点でとらえて授業をするから、学生はわからない。
ちょっと視点をはすして切り込むと、ずいぶん違うんですよ」
「かなりくせのある本なので、評価も分かれる」と弟は言うが、三十年にわたって学生に支持されてきたのだから、高い評価を得ていると言ってよいと思う。
よろこぶや