蜘蛛の糸 (芥川龍之介)
フー:
何か出てきたぞ? なんだこの糸は?
エコ:
きっとこれは、お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らしてくれているのですよ!
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」です。
お釈迦様が極楽の蓮の池から地獄をのぞくと、以前クモを踏み殺していたカンタダが蜘蛛を殺さなくなったのを見て、地獄から助けてやろうと蜘蛛の糸を垂らしてやった話です。
フー:
どうでもいいけど、何かが昇ってくるぞ。なんだこれは?
エコ:
なんでしょう? そうか! わかりました。
カンタダですよ。きっと。
フー:
おっと。どんどん昇ってくるぞ。
これでは糸が切れます。
エコ:
カンタダ! 何も言ううんじゃない!
エコ:
糸は切れてしまいました。
カンタダは、「お前たちはやめろ!」と言ったのです。
だから、お釈迦様は糸を切ってしまいました。
幸せを独り占めにしようとするとこのようになってしまいます。
もうひとつ重要なことがあります。
糸の強さは、その太さでは決まらないということです。
つまり、何事も見た目だけで判断してはいけません。
フー:
それじゃ、話が違うでしょ!
よろこぶや