脳のバックアップ
コンピューターを使用して作業をしている人は、何回か経験があると思うが、
突然フリーズして、今までの作業データが吹っ飛んでしまうことがある。
そんな時、バックアップがないと青ざめてしまう。
今では、windowsが自動的にバックアップをとっているので、過去の記録された作業日まで、コンピューターを戻せばよいが、それでも必要なデータが失われていることがしばしばある。
ましてや、プログラムが壊れた場合は、オリジナルのCDで修復するほうが手っ取り早い。
さて、脳の一部が損傷した場合は、どうなるか
仮に左脳の一部の言語機能をつかさどる部分が何らかの理由で損傷したとする。
脳は、コンピューターと違って、一旦壊れた部分は修復できない。
しかし、リハビリを繰り返すと、左脳ではなく反対側の右脳の一部が活性化し、
言葉を話そうとする。
右脳が左脳のかわりにがんばって、働くのだ。しかし、右脳のがんばりは一時的なもので、リハビリを繰り返すうちに、左脳の損傷した部分のまわりの部分が訓練されて、言語機能の復活のために、肩代わりしようとしてがんばる。
しまいには、左脳の損傷したまわりの部分で言語機能が復活するようになる。
左脳の損傷した周りの部分で言語機能が復活できるようになると、
いままで左脳の代わりにがんばって働いてきた右脳の一部が、その役目を終えて、活性化しなくなる。
右脳の一部が左脳をバックアップしていたのである。
よろこぶや