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目立ちたがりの人は「花」がない?
それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!
日曜日のうんちく
人に自慢しがたる?
食品関係の事業主が、新店舗を出店するため、アイデアを募りました。
その公募に向けて、デザイン事務所ではチームが結成され、提出期限ぎりぎりまで作業に追われていました。
翌日、無事期限に間に会って、新店舗のアイデアを提出。
数週間後、うれしいことに第一位に選出されました。
それを聞きつけたA君は、
「すごいね。あの新店舗の競技、一位だったんだって!」
B君は、自慢げに
「そうよ。すごいでしょ。あれって、僕が中心となるコンセプトを考えたんだよ。まさに、食品関係の事業主の会社方針の路線をアレンジして織り込んでいったのが、勝敗を分けたね。俺がそのアイデアを事務所でみんなに提案して、採用されたんだ。・・・・・」
もう話が終わりません。
A君は少し、ゲンナリとしてきました。
こんなA君のような思いをした経験はありませんか。
自慢は、いいのですが、なんとなくスマートではありまんし、日本人のマインドではありません。
「花」がありません。
では、「花」とは何でしょうか
能を大成した世阿弥の言葉に
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」
という言葉があります。
これぞ日本人のこころに響く「花」をあらわず言葉です。
とりわけ日本人は、自然が好きで、花が好きです。
花は、自分が褒めてもらおうと思って咲いているわけではなく、時期がくれば、自然に咲きます。
科学的には、気温に反応して開花することになりますが、それでも気温があがってやむおえず、開花するのです。
そのような「花」と同じように、人間も無理に自分の良い部分を見せようとするのではなく、無理にアピールせずとも、やむ追えず内面から満ち溢れて出てくるものが、その人の「花」なのです。
無理に自分の実力を見せつけようとすること自体がわざとらしく映り、「花」には見えません。
自分の実力をわざわざアピールしなくとも、ことばの端々にその片鱗が見え隠れするもので、それこそが「花」であるのです。
だから、
野の「花」のように他人の評価を気にしないことがたいせつです。
やむおえず、やってしまっている。
無意識に好きでやってしまっている。
自分の内側から生まれてくることを大切にすることが大切で、それが「花」となります。
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」
参考文献:最強の人生指南書/斎藤孝
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