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演繹法と帰納法

演繹法とは?

普遍的な定理や絶対的なルールから結果を導き出すのが演繹法です。
演繹法の代表的なものが数学です。
数学は、常に絶対的なルールから答えを導き出しますので、結果は常に正確で間違いがありません。

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帰納法とは?

一方、
世の中のたくさんの事例から代表的なものを見つけ出して、ルールを見つけ出し、一般化するのが、帰納法です。
人間の脳の働きは、まさに帰納法です。脳は、コンピューターのように常に正しい解答を導き出しているわけではなく、情報から解釈しているだけです。

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汎化とは?

また、共通のルールを見つけ出して一般化することを汎化ともいいます。
共通のルールは、物事を抽象化することによって見つけることできます。

たとえば「床はタイルでできている」
と言った場合、床を定義して、タイルの大きさ、厚み、材質を定義しないと、コンピューターは分類してくれませんが、そのような詳細な定義がなくても、床やタイルという汎化された言葉で床の材質の特徴やイメージが把握できて、想像することができます。

タイルの共通のルールを無意識のうちに抽象化し、汎化することで理解しています。

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抽象化

抽象的な思考ができると、あらゆることに応用することができます。
タイルカーペット
タイル状の模様
タイルのような冷たさ
モザイクタイル

といったように、汎化したタイルという言葉で、さらに抽象化した言葉を生みだすことができます。

このように抽象化した思考ができるのは、人間が言葉をもっているからで、言葉がないと抽象化した思考は難しくなります。

意識やこころは、まさに抽象化された言葉で、抽象化、汎化の手助けがない即座に理解することができません。

言葉は、

コミュニケーションの手段である

と同時に

考えるための道具

ということが言えます。

記憶のあいまいさ

コンピューターは、常に正確ですが、脳はあいまいで不正確です。
あいまいであることは、間違った記憶をしたり、悪い面もありますが、あいまいなことによって、応用力が発揮できます。

あいまいな記憶がつながることによって、違うあらたな創造があったりする。
コンピューターは、記憶が相互作用できないので、あいまいな記憶と記憶であらたな創造をすることができません。

脳は、あいまいな記憶を相互作用させることによって応用や創造を行っているのです。



参考文献:池谷裕二 進化しすぎた脳