今週は、学習方法の違いについてです。

実は、教科書を復習するより、問題を解く方が記憶に残ります。
このことが実験で証明されましたので、その実験を紹介します。

優秀な大学生に40語のスワヒリ語を覚えてもらいます。
さすがに優秀な大学生でも一回で40語すべては覚えられません。
そこで、何度も繰り返して覚えてもらいますが、AからDまでの異なった方法で学習してもらいます。

学習A

画像の説明

① 40語のスワヒリ語を覚えます。(上図の問題用紙は、問題数を9問に省略して表現)
② 覚えたかどうかの確認テストを行います。(正解は○、不正解は×)
③ 40語のスワヒリ語全部をもう一度学習します。
④ 40語のスワヒリ語を覚えたかどうかの確認テストを行います。
この学習方法を繰り返して、満点を取るまで繰り返します。

学習B

画像の説明

① 40語のスワヒリ語を覚えます。(上図の問題用紙は、問題数を9問に省略して表現)
② 覚えたかどうかの確認テストを行います。(正解は○、不正解は×)
③ 不正解だった問題だけをもう一度学習します。
④ 40語のスワヒリ語を覚えたかどうかの確認テストを行います。
学習Aとは、③の不正解だった問題だけを学習することが違います。

学習C

画像の説明

① 40語のスワヒリ語を覚えます。(上図の問題用紙は、問題数を9問に省略して表現)
② 覚えたかどうかの確認テストを行います。(正解は○、不正解は×)
③ 40語のスワヒリ語全部をもう一度学習します。
④ 不正解だった問題だけの確認テストを行います。
学習Aとは、④の不正解だった問題だけの確認テストを行うことが違います。

学習D

画像の説明

① 40語のスワヒリ語を覚えます。(上図の問題用紙は、問題数を9問に省略して表現)
② 覚えたかどうかの確認テストを行います。(正解は○、不正解は×)
③ 不正解だった問題だけをもう一度学習します。
④ 不正解だった問題だけの確認テストを行います。
学習Aとは、③の不正解だった問題だけを学習することと、④の不正解だった問題だけの確認テストを行うことが違います。

上記の学習は、40語のスワヒリ語が覚えることができるまで繰り返します。
その結果、習得の速さには差がありませんでした。
学生は、4回から5回繰り返すと、全部覚えることができました。

ところが

一週間後に再テストを行ったところ、学習A、学習Bを行った学生の平均点は約80点、学習C、学習Dを行った学生の平均点は約35点だったのです。

こんなに差がついてしまいました。驚きの結果です。

私たちの脳は、情報を何度も入れ込むよりも、その情報をなんども使ってみることで長期間安定して記憶することができるのです。

参考文献:脳には妙なくせがある 池谷裕二

よろこ