医療ソーシャルワーカー

ようこそよろこぶやへ

よろこぶやは、前向きに生きるじいさんばあさんを応援します。

放送大学の単位認定試験もおわり、今は精神保健福祉士の参考書を眺めています。

参考書を眺めていると、ふッと思いをめぐらす時がありますが、医療ソーシャルワーカーの仕事に目が止まりました。

今週は、医療ソーシャルワーカーです。

それでは、日曜日のうんちくをおたのしみください!

文字サイズ:

日曜日のうんちく 

■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○■○▲○

医療ソーシャルワーカー

皆さんは、「医療ソーシャルワーカー」ってご存知ですか?

精神保健福祉士の勉強をしていて、初めて「医療ソーシャルワーカー」を知りました。

新・社会福祉士要請講座のの、医療ソーシャルワーカーの事例問題がありましたので、その事例を紹介します。

Oさんは64歳男性、妻と長女(会社員)長男(大学生)の4人家族。

定年退職を目前に控えた頃、Oさんは腕のだるさ、足の運びの重さを感じるようになり、通勤時の駅の階段昇降がつらくなってきた。そこで近所の整形外科を受診したところ、P病院の神経内科を紹介されて検査入院することになった。Oさんは一抹の不安を感じたものの、たいしたことはないと楽観視していた。しかし、医師の診断は筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)であった。

筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS):重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は確立されていない。

P病院では、神経疾患の患者に対する病気と性質ならびに治療の説明にあたっては、担当看護師が立ち会い、多くの場合に医療ソーシャルワーカー(MSW)も同席していた。Oさんの場合、本人の自覚よりも病状が進行していると考えられ、やがて生じる呼吸麻痺についても説明もしておきたいとの医師の意向から、MSWもOさんと妻に対するインファームド・コンセントの面談に参加することとなった。


画像の説明

面談を始めるにあたって、医師はOさん夫妻に対して「治療以外の生活のこととか、いろいろなことの相談に乗ってくれる専門家にも来てもらった」とMSWを紹介した。Hさん夫妻は担当看護婦からもMSWについて聞いていたようで、「ああ、看護師さんから聞いています。どうぞよろしくお願いします」と応じた。

面談において医師は、Oさんの症状の経過をたどりながら検査結果や所見を伝え、どのような疾患が考えられるのかについて時間をかけて説明した。Oさんは最初きょとんとした表情をしていたが、徐々に医師の説明の内容とその重大さを実感したのか、膝の上でこぶしを握り締めてじっと目をつぶった。妻はOさんの様子を気にしながら「間違いないんでしょうか?」と言った。その瞬間Oさんは目を開き「先生の考えた通りの病気だったら僕はあとどれくらい生きられるのですか?」と聞いた。

医師はOさんのその言葉をひきとり、Oさんと妻の心理的動揺に気を配りながら、筋委縮性側索硬化症という診断名ならびにその性質、治療やケアの方法について詳しく説明し、必要なスタッフがチームを組んで全力をあげてケアにあたると話した。また、セカンド・オピニオンを得ることも可能であることを伝え、遠慮なく申し出てほしいと伝えた。Oさんは気丈にふるまい、医師と病気や治療に関する質疑応答のようなやりとりをした。

医師が退席としたあと、Oさんは「はおおっ・・・」とため息をつき、「大変なことになったもんだ」と天井に向かってつぶやいた。妻は嗚咽(おえつ)し始めた。MSWは、担当看護師とともにその場に残ってOさん夫妻とすごし、医師の説明による心理的打撃、こみあげてくる諸々の感情、頭をよぎるさまざまな考えなどによって沈黙しがちになる夫婦を見守り、適時言葉をかけて対応した。

かなり、つらい場面です。MSWがOさんと最初から一緒にいることでやっと可能になる対応でしょう。

その後、MSWはOさんや妻とさまざまなことを話しあった。また、医師や看護師とともに長女や長男を含めた家族合同面接を行い、今後の療養生活について皆で考えていった。Oさんは、定年退職を待たずに退職し、身体が動く間に妻と旅行する生活を選択した。MSWは、夫婦の心理的サポートをしながら、医療費、年金、介護サービスなどに関する情報提供、自助グループの紹介などを行っていった。


画像の説明

実際、会社を退職して、医療費、年金、介護サービスにいくら必要なのか?貯金で足りるのか?生活できるのか?が不安になります。こんなとき、情報を提供してくれるMSWは、ありがたいです。

現在Oさんは、人工呼吸器を装着するかどうかを考えている。他の患者に会いたいというOさんに対して、MSWは医師と相談しながら、呼吸器を装着して自宅で生活している他患と装着しない方針を選択して療養している他患との交流を考えているところである。

Oさんが前向きに取り組もうとしているのが伝わってくるので、思わず応援したくなります。どんなことでも興味をもって前向きに取り組む時間をまわりの人と過ごせることこぞが、しあわせなのではないでしょうか。


画像の説明

引用文献:新・社会福祉士要請口座 17保健医療サービス




よろこ