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よろこぶやは、おじいさんおばあさんを応援します。
「うまくできてる」「ここをこうすれば?!」などと言われると、もっと頑張ったりするものです。
他人の評価は、エネルギーの源なのかもしれません。
今週は,「評価」についてです。
それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!
日曜日のうんちく
人間は評価されたいんです
脳の変化を調べる動物実験があります。
レバーを押すと餌が出る仕掛けになっている箱にネズミを入れます。
ネズミはその仕掛けを知らないので、最初はレバーを押そうとしません。
そのうち、偶然ネズミがレバーを押して、ネズミは餌をもらえることを経験します。
するとネズミは餌を得るために、頻繁にレバーを押すようになります。
これは、ネズミが強制的にレバーを押しているのではなく、条件づけによって学習された行動なのです。
学習の結果が脳にできあがっていることになります。
ネズミは、餌という報酬があったため、レバーを押すともらえるという仕組みを学習したということになります。
人間ではどうでしょうか。
人間の場合も同じで、報酬がお金であったり、出世であったり、社会的称賛であったりします。
そして、それらの評価を一度でも受け取ることができると、人間はさらなる評価を求めるようになります。
また、他人と比較して、どこが優れているのかを常に求めるようになるのです。
それは、脳が、他人からの肯定的な評価が快感であることを経験し、それを記憶していくからなのです。
さらに、一度その快感を味わうと、「快感の期待」が常に起こり、それが努力することの動機づけになります。
「快感の期待」が起こると、脳は多量のドーパミンを分泌し、意欲がよりいっそうアップするのです。
このため、誰からも評価されないことをコツコツ行うことを、脳は一番苦手としています。
その脳の苦手なことを芸術家はやっています。
芸術家は、評価されなくても、自分と闘いながら、信念の作品を作り上げていきます。
これは、なかなか一般人には、マネのできることではありません。
芸術家は、他人から評価されなくても、自分で現在の自分を評価し、次のレベルに自分が到達したときに味わう快感の期待が、
より一層の努力の動機づけになるのかもしれません。
ところで、
自分にご褒美をあげることで、動機づけを強くすることは、一般的に行われています。
たとえば、
①「今日、ここまで仕事を終えたら、帰りにハーゲンダッツのアイスクリームを食べよう!」
②「後一時間で仕上げて、パーっと飲みに行くぞ!」
などです。
報酬が「ハーゲンダッツ」や「飲みに行くこと」ということは、ネズミの「餌」による動機づけに近い?でしょうか?
ところが、次の日、上司より、「よくやったね」
と言われると、快感が感じられ、その日の仕事は、さらに頑張っちゃいますよね。
脳は、そのような評価を好むのです。
よろこぶや
引用文献:「稼ぐ」脳 米山公啓
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