ビタミン剤を飲むと犯罪がへるということが、「サイエンス」誌でも3ページに渡って詳しく特集され、驚きですが実証されています。
オックスフォード大学のゲシュ博士らの研究で、そのことが明らかになっています。
では、どうしてそんなことが言えるかというと、ゲシュ博士らは、イギリスのある刑務所に実験協力を依頼し232名である実験を行いました。


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実験方法

専任の精神科医が実験参加者(刑務所の囚人)を一人一人監査しながら、各人に対応した錠剤を手渡していきます。この錠剤は栄養サプリメントです。
参加者の半分には、このサプリメントを渡して、残りの半分は、外見はそっくりですが、栄養素が含まれていない偽の錠剤、プラセボ(有効成分を含まない錠剤)を渡します。

注意事項としては、プラセボでも「飲んだ」と意識するだけで効いてしまうことがありますので、与えた栄養剤がどれだけの効果があるのかは、プラセボの効果と比べてどのくらい強いかを評価することが必要となります。

二重盲検法

さらに、錠剤を手渡す精神科医にも、どれが本物なのかはわからないようにしておきます。これによって、精神科医のさりげない動作で感のよい参加者に気づかれる心配があるからです。実験は、外部機関に薬の割り当て作業を委託し、それを実験関係者に明かさないようにしました。これは、二重盲検法と呼ばれる方法で、信頼のおける実験データが得られる方法です。

実験期間

この作業を2年間つづけました。囚人の行動はコンピューター管理によって、各人ごとにモニタリングされています。

実験結果

なんと、栄養サプリメントを飲むと、暴力行為が35%も減ることがわかったのです。
しかし、サプリメントの中のどの栄養素が聞いているのかまでは分かりません。
ビタミンB、オメガ3脂肪酸(α-リノレン酸(ALA),エイコサペンタエン酸(EPA),トコサヘキサエン酸(DHA))などが注目されていますが、実際のところ、仮設はたくさんありますが、証明はされていません。
ゲシュ博士らの見解では、薬のように特定の化合物ではなく、栄養素の全体のバランスが重要なのだろうとのことです。

一般人も?

それにしても、栄養サプリメントにそのような効果があるのであれば、一般人も飲めば同じような効果が期待されますよね!
栄養のバランスがよくなれば、犯罪も少なくなるということになります。

喜屋(よろこぶや)カンナ

参考文献:脳には妙なクセがある 池谷裕二著