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ニューロン(神経細胞)の成熟 2014/09/07

脳内のニューロンは、年齢とともに成長し、生まれて間もないころから大学時期まで、その成長する場所が異なっています。

あかちゃんは、しばらくすると目が見えるようになり、目の前のものに手を伸ばそうとしても、手が伸ばせません。その後、手が伸ばせるようになりますが、つかむことができません。しばらくすると、つかむこともできるようになります。これらは、すべてニューロンのネットワークがつながることによって、脳の命令が肉体に伝わって、体が思ったように動くようになっていくのです。
脳内のニューロンは、このように成長していきます。

さて、脳に140億個あるニューロンは、神経細胞体、そこから伸びている軸索(じくさく)と樹状突起によって構成されています。

このニューロンの軸索にある神経線維は、ニューロンの成長初期には、裸のままですが、やがてシュワン細胞が、鞘(さや)のように神経線維をくるむようになります。

シュワン細胞にくるまれたものを有髄神経と呼び、この有髄化によってニューロンが成熟していきます。

ニューロンの有髄化の度合いを調べるには、ニューロンの髄鞘(ずいしょう)を染色することによって可能となります。

有髄化の早い部分

生まれて間もない子供の髄鞘を染色すると、ニューロンの発達が早い部分(有髄化された部分)が染色(黄色)されます。染色されていない部分は、発達が遅い部分(有髄化されていない部分)です。
発達の遅い部分は、前頭連合野、頭頂連合野と側頭連合野です。

前頭連合野、頭頂連合野と側頭連合野の働き

 前頭連合野の働きは、所有欲、自己顕示欲、創造など、頭頂連合野は、知覚、理解、認識、思考などを扱い、側頭連合野は、形や模様、色などの視覚特性を扱います。

知性の臨界期

脳は、人生経験も浅い大学生のころに、外部からの刺激を受けながら、所有欲、自己顕示欲、創造、知覚、理解、認識、思考といった知性を学習していきます。

脳のニューロンの発達段階から判断すると、言葉や絶対音感を身につけるのに臨界期があるように、知性を身につけるにも臨界期があります。

前頭連合野、頭頂連合野と側頭連合野は、10代の末期(大学生の時期)に発達し、この時期は、どのような思想や人物に接するかによって人の一生の考え方に決定的な影響を与える、知性の臨界期なのです。

参考文献:脳を育てる 高木貞敬著

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