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サイコオンコロジーって知ってますか?

今日は、サイコオンコロジーの話です。

日曜日のうんちく 

サイコオンコロジー

心理的、社会的な問題を踏まえた上でのガンの研究や臨床に関する学問を「サイコオンコロジー」と言います。

日本語で、「精神腫瘍学」といいます。

1970年代にアメリカで生まれ、その後欧米を中心に国際サイコオンコロジー学会が設立され、日本では1987年に学会が創設されました。

やっとガン治療に心の問題が取りいれられました。

このサイコオンコロジーの分野で、興味深い報告がなされています。

手術後3カ月の早期の乳ガンの患者を対象とした調査です。

患者さんたちがそれぞれガンに対してどのような気持ちを持っているかで四つのグループに分けました。

「前向き」「否認」「あきらめ」「絶望」の四つの状態です。

グループごとにその予後を追跡したところ、生存率の高さは、この順番になりました。

「前向き」が一番高く「絶望」が最低。

しかも手術後4年以降の生存率をみると「前向き」な人は「絶望」の人の四倍の高さになっていました。 

「絶望するのではなく、前向きに治療に取り組む方がいい結果がでる」とはっきりと表れているわけです。

まさに、願えば叶うというのは、ガンでも言えます。

下記のグラフは、心の通常反応と精神症状を表しています。

まさに、ガンを告知されたあとの患者には、大きな精神的打撃があります。

画像の説明

ガン治療の現場でやっと心のことが言われるようになってきました。

医者は、平気で「余命何カ月」と口にしますから、そんなことを言われて患者さんはどんな気持ちになるでしょう。

絶対に前向きになれないですね。

絶望でしょう。だから、医者の予告通りの余命で亡くなってしまいます。

西洋医学のだけの治療だったら、「あと何カ月」も正しい見立てかもしれません。

でも、

余命何カ月の人が何年も元気で生きていることはあるわけです。

大変な状況ではあるけど希望はあるということを伝えることができます。

何も絶望することはないと実例をもって説明することができます。

そしたら、患者さんの気持ちも、100パーセントの絶望から10パーセントの希望がでてきて、それならがんばろうと前向きになれて、絶望の割合が減り、自然治癒力の遺伝子がオンになる。

だから、私は落ち込んだ患者さんに言うんですね。「ガンでよかったですね」って。

ガンになったことがいいわけではなくて、ガンはいくら末期でもすぐに死ぬわけではないからいいという意味です。

心臓や脳だったら、発症した瞬間に死んでも不思議ではありません。残された家族のことも、仕事の後始末のことも考えることができません。

でも、ガンだったら、後かたずけもできるし、お世話になった人に会うこともできるし、治療だって、いっぱいあるわけですから、片っぱしから試すことだってできます。それで治ることだってあるわけですから、ガンでよかったですねって言います。

すると患者さんの顔つきがぱっと変わります。

患者さんにとって医者の言葉は非常に重いので、人の命を「あと何カ月ですよ」など、簡単に言わないでもらいたいですね。

村上和雄(筑波大学名誉教授)阿部博幸(医学博士、九段クリニック院長)の著書「生きている。それだけで素晴らしい」から紹介しました。

「ガンでよかったですね」という表現は、すごいです。

なにごとも「前向き」が一番だし、とってもお得だということです。



よろこ