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先週、臨床心理学の実習を受けました。

これが、なかなかの体験で、とてもエキサイティングでした。

今日は、その話です。

それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!

日曜日のうんちく 

グループ体験

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放送大学で認定心理士の単位を取得するためには、面接授業の実習を5単位取得しなければなりません。

その実習の単位取得のために、臨床心理学実習Aの授業を選択しました。

臨床心理学の実習は、一度受講したことがあり、とても楽しい授業です。

今回も、楽しい体験を期待して、胸を躍らせて面接授業に臨みました。

15分前には教室に入って、待機していました。

先生が準備のために教室に入ってきて、カセットテープをチェックし、携帯を見ながら、なにやら確認していました。

その後、黒板に、

グループ体験、周りの人は観察者。

と書いて、私たちに机を移動させ、教室の中央に、円を描くように椅子を配置するよう指示しました。

私たちは、机を教室の壁際に寄せて、椅子を並べました。

ちょうどこんな感じです。

画像の説明

先生は、「数人、前に出てきてください。グループ体験をします。」

と先生は生徒に呼びかけたので、私は前にでて、小さな円に並べられた椅子に座りました。

すぐに、他の生徒も前にでてきて、4人が席に着きました。

放送大学ですので、職業もまちまち、年齢もまちまちです。

中央の椅子に座ったのは、

先生、その左に、白い服の女性、その隣が、明るい顔立ちの女性、私、それに丸顔のおじさん。の全員で5名です。

全員、着席して準備ができて、3、4分立ちましたが、先生から何のインストラクションもありません。

「おや おや? どうしたんだ?」

と、ちょっと気まずい雰囲気になってきました。

にも関わらず、先生は、何も言いません。

不安になって、私は、右手の手首を少し上にまげて、「あのー、どうすればよいですか?」

と先生に聞きました。

すると 先生は、

「自由にしてください」

と、ぶっきらぼうに言いました。

(先生は機嫌がわるいのかな?)と思いつつ、沈黙が続きました。

そこで、私は、「では、私から自己紹介をします。」

と発言すると、すかさず、先生は、「自己紹介はやめてください。」

???・・・・・

変な空気が流れて、しばらく沈黙が続きました。

すると

白い服の女性が、「今日は寒いですね?」

と切り出して、私の隣のおじさんが、「寒いですねぇー」

と会話が始まりました。

放送大学の隣にはコンビニがあって、話題はコンビニの話になり、

「あそこのコンビニのおにぎり、おいしいんですよね!」

「セブンイレブンだっけ?」

「いや、ファミリーマートです。」

「弁当がうまいよね!」

「うん、うん」

と 意味のないどうしようもない会話を続けていました。

しばらくすると、会話に慣れてきたのでしょうか、静電気の話になって、みんなで盛り上がりました。

そこで、白い服の女性が、先生に、「どうですか?」

とグループの会話に誘いました。

すると、先生は、手を前に出して、拒絶のポーズをとりました。

(なんだ、こりゃ?)てな感じで

また、沈黙が襲ってきました。

沈黙が続くのが怖いので、すかざす会話を続けて、なんとか持ちこたえていました。

すでに20分を経過しています。

そろそろだなと思って、いままでの私たちの話の内容を振り返りながら、まとめという意味で発言して

すこし間を置きました。

時間もかなり経過しているので、そろそろ先生から、なぜこのようなことを始めたのかの説明があるだろうと思ったからです。

ところが、先生は、目を閉じて上を向いているだけで、なんら話をする気配がありません。

もう25分経過しています。

しかたがないので、私は、開きなおりました。

であれば、とことん4人で会話をつづけようと決意したのです。

がんばって会話を盛り上げて、4人での会話を楽しくつづけました。

時計をみると30分が経過していました。

すると、いきなり先生が会話を中断し、

「それでは、いまの会話を聞いて、みなさんは、どう思いましたか?」

と、まわりの観察者(生徒)に対して、一人一人、意見を求めていったのです。

先生を含めて21名ですので、周りの観察者は、16名です。

この16名に一人ずつ、先生は丁寧に感想を聞いていきました。

などと、いろんな意見や感想がだされて、一つ一つの意見や感想に対して、先生の質問がくりかえされました。

先生は、私たちに対して、以下の条件を出して、あとは自由と告げています。

①中央に4人の生徒と先生の5人でグループ体験をする

②その他の生徒16名は、観察者である。

つまり、何をやってもよいということだったようです。

他の授業では、25分間、沈黙がつづいたクラスもあったようです。

グループになることによって、なんらかの力が働いて、それぞれが行動します。

それを学習するっていうことだったのでしょうか?

度肝を抜かれた授業です。

これは、エンカウンターグループ(注1)のさわりらしいです。

先生の話しでは、このようなグループ体験を3日間続けるそうです。

1日目は、なんとなくよい感じで会話は続くのですが、2日目の夕方から、

「あなたは、しゃべりすぎなのよ」 とか、「しつこいよね」

ってな感じになってくるようで、本番はそこからだそうです。

本音が出てきてからの人間の行動(発言)が、どのようになるのか興味深いものです。 

ところで

あなたは、3日目の会話はどのような感じになると思いますか?

また、あなたが参加していたとしたら、どのような役回りでグループに働きかけますか?

(注1)
クライエント中心療法の理論を健常者グループに当てはめ発展させたもの。
グループで感じた事を思うままに本音で話し合っていく。
ファシリテーター(グループをまとめる役)によって進行する。
ファシリテーターはよく訓練された専門家でなければならない。

衝撃的な授業で、とても楽しかったです。




よろこ