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よろこぶやは、おじいさんおばあさんを応援します。

ぼけにそれ特融の症状があります。その症状が出た場合は、ぼけを疑わなければなりません。

次の症状がでたら、疑ってください。

それでは、日曜日のうんちくをどうぞ!

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日曜日のうんちく

この症状がでたらボケだ


記憶障害(新しい記憶が失われる)

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自分でボケ たのではないかと思って外来を訪れる方がいらっしゃいますが、Aさんの話を紹介します。

Aさんは、朝必ず散歩に出かけています。

ある朝、杖を散歩に行って忘れてきました。

杖をもって散歩に行ったのか? 散歩に行く前から忘れていったのか?がわからなくなってしまいました。

家中の人が探しましたが、見つからずあきらめていると、隣の奥さんが、「うちの玄関に置いてありましたよ」と言ってなくなった杖を持ってきてくれました。

「ああ、そう言えば、うちの犬のことで話していたとき、置いてきてしまったんだ」

Aさんは、隣の奥さんにヒントを与えられてすぐに思い出しました。

こういった場合は、ボケの記憶障害ではなく、ただの物忘れです。

つまり、ちょっとしたきっかけ、ヒントで思い出すことができれば、それはぼけの症状とは考えにくいのです。

次はBさんの話です。

Bさんは77歳ですが、財産管理をしっかりしていました。

土地の名義はBさんのものだったので、家のだれにもお金は触らせませんでした。

もちろん銀行の通帳などもどこにしまってるあるのかは、本人以外は誰も知りません。

ある日、土地を担保に融資を受けることになり、土地の権利書をBさんが探し始めました。

ところが、どこにも見当たらないと言い出したのです。

「お前に貸しただろう」とBさんは息子に言います。

「冗談じゃないよ。通帳さえ触らせないのに、土地の権利書なんて俺が知るわけないないじゃないか」

息子さんはカンカンに怒ってしまいました。

それでもBさんは言います。

「いいや、この間、金を100万貸してほしいと言うから、確かに土地担保で、金を借りたはずだ。」

そう言い張ります。

そのため、家中がそのことで大騒動となりました。

翌日銀行員が現われて、貸金庫の話が出ました。

Bさんの奥さんはもしやと思い、机の引き出しを探すと貸金庫の鍵が出てきました。

結局、Bさんは銀行の貸金庫に権利書をしまっておいたのです。

本人に聞いても全く知らないとしか言いません。

貸金庫を借りて権利書をしまったという記憶が全く抜け落ちているのです。

そのかわりに、息子に権利書を貸したという作り話が出来上がっていて、それを頑として否定しなかったのです。

ボケの記憶障害は、一時的な記憶がすっぽりなくなってしまいます。

ボケでは反面、古い記憶はしっかりと保たれているのが特徴です。

新しい記憶の積み重ねが、脳の神経細胞が壊れてできなくなっているのです。

昔、住んでいた部屋とまったく同じ造りや調度品にしたら、ボケでひどく暴れていた人が落ち着いたということがあります。

見当識障害(時間の観念が失われる)

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人は無意識のうちに、現在自分のいる場所、時間などをわかっています。

あまりにも基本的なことなので、普段そんなことがわからなくなることは想像もできません。

しかし、自分が寝ている間にまったく知らない場所につれていかれ、気が付いたら窓のない部屋にいたとしたらどうでしょうか。

不安や恐怖など、かなりの精神的混乱を招くことが想像されます。

まさに、見当識障害というのはそうゆうことです。

ホケのテストでは、ます「今日は何日ですか」という質問をします。

これは、見当識障害があるかどうかを調べているわけです。

ただ、老人ホームでは、あまり曜日とは関係のない生活となりますので、今日は何日とかは、実際に知らないこともありますので、おおざっぱに季節や月を聞きます。

時間の観念がなくなると、記憶の中の順番も狂ってきますから、本人の言うことが支離滅裂になってきます。

私たちの記憶は、時間という名札をつけて記憶されていますが、ボケは記憶の名札がとれたり、なくなっている状態なのです。

計算力の障害(引き算ができなくなる)

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歳をとってくると、計算をしなくても十分生きていけます。

「ちょっと計算してくれる?」と聞いても

「そんなめんどくさいことはいやだね」とはぐらかされてしまいます。

特にボケの初期では、話をほかにそらしたり、言い訳をしたりして、無意識に隠そうとすることが多いのです。

本人が計算しようとしないのもボケの症状になりますが、特に引き算ができないことが多いです。

かけ算は、記憶だけでできてしまう場合があるので、簡単にボケを調べる方法は、引き算をやらせるほうがいいのです。

ただうつ病のように意欲のない状態では、計算は面倒くさいといってやらなくなってしまいます。そこでうつ病をボケと診断してしまうことになります。

うつ病では、抗うつ剤が効いて来れば、そういった計算もできるようになりますので、そこで診断がつきます。

そのほか、脳梗塞などでは、ゲルトマン症候群と言って、計算ができなくなるばかりか、左右もわからなくなり、字も書けず、自分の指のどれが親指かもわからなくなるという特殊な状態が起こりますので、これは、ボケとは少し意味が違います。

したがって、簡単な計算ができないということだけでは、ボケに特有な症状とは言えませんがボケの疑いがあるといえるのです。

思考力の障害(以前に得た知識が脱落する)

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普通、人は複雑なことでも、無意識のうちに論理を組み立てています。

「煮立った鍋は熱いから、素手で持ってはいけない」とか、日常のなんでもないことも、実は頭の中で論理的に組み立てて考えているわけです。

ところが、煮立った鍋は熱いという知識が抜け落ちてしまったらどうでしょう。

素手で鍋をもって大やけどとなります。

このように以前の知識の脱落により、関連づけて考えたり、系統的に考えたりできない状態を思考力の障害といいます。

ボケの症状に注意してください。

記憶障害(新しい記憶が失われる)

見当識障害(時間の観念が失われる)

計算力の障害(引き算ができなくなる)

思考力の障害(以前に得た知識が脱落する)

引用文献:治せるボケ防げるボケ 米山公啓




よろこ


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