いそがしいの9割は無駄仕事


いまどきの人は、口癖のように忙しいという。しかし、そのしているところを見ると、
実際に必要なことをしているのはずの中の一、二に過ぎず、つまらない仕事がその中の
八、九である。そして、このつまらない仕事を必要と思っているのだから、これでは
いそがしいのももっともなことだ。本当になにかしようとする志のある者は、こんな
穴に入り込んではいけない。「言志四録」


現代人は時間に追われ、などと言いますが、幕末の当時から、「今時の人は・・・」
などと言われていたのですから、これは、いつの時代もかわらないのかもしれません。

忙しい、忙しいと言っている人でも、やっていることを整理したら、本当に必要なことは、
十やっているなかの一つや二つで、あとはつまらないことを必要なことだと思いこんでいる
だけだ。というのですから、なかなか手厳しい言葉です。

仕事量が多いというのは達成感もあって、終わってみれば満足感のあるものです。しかし、
時には、本当にその仕事は自分に必要なもの、自分がやるべきものだったのかを考えてみる
ことも必要ではないでしょうか。

準備のための準備だったり、手続きのための手続きだったり、よくよく考えると必ず無駄な
ものがあるからです。必要以上に完成度をあげようとするのも、仕事全体から見れば、
もしかしたら、「無駄」かもしれません。

そんなふうに考えると滅入ってしまうかもしれませんが、逆に考えれば、本当にやるべきことは、
今やっていることの一つか二つでいいんだと考えれば、いまの忙しい生活を少し見直すことが
できるということでもあります。

無駄は無駄と認識して排除しようとしないかぎり、なかなかなくなりません。
ですから、本当に必要なことだけをカシッとやりたいと思うなら、まずは、そうゆう意思を持つことです。
そして、みんながそうゆう意思を持てた時、社会全体の無駄も簡略化されていくのです。

つまり、この佐藤一斎の言葉は、意思決定をいうもっとも重要なものに、人はもっとエネルギー
を割くべきだということと、そのためには、いまの自分の行動を振り返って何が本当に必要な
ことなのかを見極めることだという、ひとつのアドバイスだと言えます。




よろこ